飛行機での旅行を考えるとき、「ソラシドエアってどうなんだろう?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
九州や沖縄を中心に運航しているソラシドエアは、LCCより快適で大手よりリーズナブルという独自の立ち位置で人気を集めています。
一方で「欠航が多い?」「サービスは簡素?」「本当に安いの?」といった不安や疑問の声も少なくありません。
そこで本記事では、2025年最新の口コミや評判、実際の搭乗体験、料金・サービス内容、安全性まで徹底的に解説します。
この記事を読めば、「自分の旅行や出張にソラシドエアが合うかどうか」がはっきりわかるはずです。
ソラシドエア沿革

ソラシドエアは九州・沖縄と東京(羽田)を始めとした都心部を結ぶ航空会社で、2015年まではスカイネットアジア航空という社名でした。
宮崎県に本社を置き、2002年の就航以来、九州地方に特化した路線網を展開しています。
基本情報
本社所在地:宮崎県宮崎市
就航開始:2002年
機材:ボーイング737-800型で統一
路線:九州各地(宮崎・長崎・熊本・大分)⇔ 羽田・那覇など
利用者の声・口コミ【実際の搭乗体験より】
ここでは、インターネットで掲載されている口コミをもとに私の経験も踏まえてよい点と改善すべき点に分けて記載します。
利用者の声・口コミ【良い点】

【コストパフォーマンス】
「コストパフォーマンスが素晴らしいと思います。料金は安いのにサービスが行き届いていると感じました。」
⇒LCCではなく、サービスが充実している一方、JALやANAといった大手航空会社と比べると料金は安価です。間違いなくコスパ◎です。
【九州・沖縄の魅力を感じるサービス】
「九州沖縄のローカルな雰囲気があって心地良い。機内雑誌も、地域性が出ていて旅行気分が盛り上がった。」
⇒宮崎を拠点としており、特に九州地方の雰囲気を存分に感じられる工夫があります。
【座席の快適性】
「座席間隔(シートピッチ)が広いので快適に過ごせました。クッションやブランケットも貸してくれて嬉しかったです。」
「思っていた以上に座席が広かった。LCCでは膝が当たって疲れていたが、ソラシドエアはゆったり座れて快適だった。」)
⇒LCCではないため、座席も十分広いです。
ANAとコードシェア便を実施しており、ANAの基準をクリアしています!
【機内サービスの評価】
「機内サービスでもらえるアゴユズスープが本当に美味しかった!飲み物がいろいろ選べるところも嬉しいです。」
「機内販売されている商品が、オリジナリティに溢れていて、つい買ってしまう。機内サービスのスープも美味しかった。」
⇒アゴユズスープは独自性があって面白いです。
他にもJALやANAに引けを取らないほど機内サービスが充実しています。
【接客対応】
「客室乗務員の方の笑顔が素敵でした。接客も丁寧で、快適な時間を過ごせました。」
「客室乗務員の方がフレンドリーで、機内でたくさん話しかけてくれました。接客が素晴らしいと思いました。」
「運航乗務員の対応も丁寧で、機内ドリンクサービスも美味しくいただきました。」
⇒日本の航空会社の接客はどこも素晴らしいと思います。
ソラシドエアも例外なく素晴らしい接客を提供しています。


利用者の声・口コミ【改善すべき点】
【料金面での課題】
「思ったほど格安ではないので、気軽に乗れないところは少し残念です。」
⇒価格が安いイメージがある人にとっては、特に搭乗までの期間があまり無い便は高く感じるかもしれません。
早めの予約(特に75日前以上)の予約をおすすめします。
【機内設備】
「Wi-Fiやモニターがないので、少し退屈でした。エンタメが充実すると、もっと利用しやすくなると思います。」
⇒全く同意見です。ソラシドエアの唯一の欠点と言ってもよいと思います。
搭乗前にスマートフォンに動画や書籍を保存しておくなど、オフラインでも楽しめるようにしておきましょう。
【路線・便数】
「お気に入りの航空会社だからこそ、もう少し便数が増えると嬉しいです。」
⇒全く同意見です。人気の沖縄線の便をもっと増やしてほしいですし、石垣島や宮古島といった離島にも就航してほしいです。


機内設備・機内サービスについて
座席・シートの特徴


ソラシドエアの座席は、ボーイング737-800型機を使用し、シートピッチ(座席間隔)約81cm、シート幅約48cmと、LCCと比較して明らかに広い設計となっています。
航空会社 | シートピッチ | シート幅 |
ソラシドエア | 約81cm | 約48cm |
ピーチ | 約71cm | 約43cm |
ジェットスター | 約76cm | 約43cm |
スカイマーク | 約79cm | 約44cm |
JAL / ANA | 79~86cm | 42~45cm |
最新機種はレザータイプのシートに変更され、長時間のフライトにも対応できるよう改良されています。
機内エンターテインメント
動画や電子書籍など、ソラシドエア セレクトのコンテンツが視聴可能な機内サービス(無料)としてソラタイムが提供されていましたが、2025年5月31日(土)をもって終了いたしました。


現在は、地元の自然・食べ物・文化・お祭り等、就航地の魅力を紹介している機内誌のみとなっており、やや寂しい印象です。
なお、機内にはUSB充電環境があるため、スマートフォンのバッテリー切れの心配はありません。搭乗前にスマートフォンに動画や書籍を保存しておくことをおすすめします。


清潔感・機内環境
清潔感の評価が特に高く、「機内は清潔で、とても綺麗です。客室乗務員の方も感じが良くて、安心して利用できました」という声が寄せられています。
また、「内装や服装の明るいグリーンのデザインが可愛いです。乗っていて楽しい気分になります」と、機体のデザインコンセプトも好評です。


機内ドリンクサービス
名物「アゴゆずスープ」(無料)
九州名物のアゴだしと、柚子の香りが絶妙にマッチした人気メニューで、多くの利用者から「美味しかった」という高評価を得ています。


その他のドリンクメニュー(無料)
お~いお茶
なっちゃんりんご
オリジナルコーヒー“スマイルブレンド”


アルコール類(有料)
2022年7月1日からアルコール販売が再開され、沖縄のオリオンビール等(おつまみ付き)を500円で提供しています(現金のみの取り扱い)。


手荷物・座席指定サービスについて


無料サービス一覧
・預入手荷物20kgまで無料
・機内持ち込み手荷物10kgまで
・座席指定無料
ソラシドエアはANAとのコードシェア便を実施していることからANAの基準に合わせているので安心です。
欠航率について


2024年最新データによる検証
ソラシドエアの欠航率は、2024年7〜9月期で2.94%と、確かに業界内で最も高い数値となっていますが、JALとの違いはわずか0.08%です。
欠航率比較(2024年7-9月期)
ソラシドエア:2.94%
JAL:2.86%
業界平均との差:わずか0.5便/100便
欠航率が高い背景
ソラシドエアの欠航率が若干高い理由は以下の通りです。
地理的要因:九州・沖縄路線に特化した運航網による天候リスクの高さ
台風の影響:2023年の高い欠航率も主に台風シーズンの影響
路線特性:南西諸島を結ぶ路線が多く、天候による影響を受けやすい
結論
100便あたりに換算しても、業界平均との差はわずか0.5便分に過ぎず、「欠航が特に多い航空会社」と言い切るには根拠が弱いのが実情です。
天候条件さえ安定していれば、ソラシドエアも十分信頼できる航空会社であると言えるでしょう。
安全性について


ソラシドエアは2002年の運航開始以来、重大事故ゼロを維持している安全性の高い航空会社です。
安全管理体制
機材統一:整備効率と安全確保に優れたボーイング737-800型で統一
厳格な整備・点検:定期的な機体メンテナンス
徹底した訓練:パイロットや客室乗務員の継続的な安全教育
国際基準監査:ANAとのコードシェアによる品質管理
トラブル対応
2024年度には26件の安全上のトラブルが報告されましたが、ほとんどが軽微なもので、JALやANAと比べて特別多いわけではありません。
むしろ、トラブル発生時には迅速な原因分析と再発防止策を徹底しており、安全意識の高さがうかがえます。
料金・コストパフォーマンスについて


「ソラシドスペシャル」が最も高コスパ!
不定期開催される格安セールで、LCC並みに安い航空券が販売され、実際に福岡→沖縄便で片道6,000円という破格の価格で購入できた事例もあります。
特徴
運賃目安:羽田→那覇 片道7,000円〜
販売期間:不定期
購入期限:予約当日
取消手数料:運賃75%相当
予約変更:不可
セール価格のため制約はありますが、機内サービスは通常通り利用でき、座席指定や手荷物預かりも無料です。
「バーゲン75」もおすすめ!
一般的に最も利用しやすいのが「バーゲン75」で、以下の理由から推奨しています。
予約のしやすさ:競争が激しいソラシドスペシャルと違い、比較的簡単に予約が取れる
計画性:75日前であれば予約可能で旅行計画が立てやすい
価格競争力:十分にお得な価格設定
他社との詳細料金比較
2025年10月1日の運賃比較(東京羽田→沖縄那覇)
航空会社 | 運賃名称 | 説明 | 最安値 |
ソラシドエア | ソラシドスペシャル | セール限定運賃 | ¥8,300~ |
ソラシドエア | バーゲン75 | 通常販売最安値 | ¥9,800~ |
ANA | スーパーバリューセール | セール限定運賃 | ¥9,890~ |
JAL | プロモーション | セール限定運賃 | ¥9,900~ |
ANA | スーパーバリュー | 通常販売最安値 | ¥12,080~ |
JAL | スペシャルセイバー | 通常販売最安値 | ¥12,680~ |
ソラシドエアの「バーゲン75」は、競争の激しいJALやANAのセール運賃よりも安価で、かつ取得しやすいという優位性があります。
マイレージシステムについて


全便がANAとのコードシェア便となっており、事実上全日空グループの格安航空会社のメンバーといえる位置づけですが、ANAマイルの積算は不可能となっています。
代わりに「ソラシド スマイル」があります。
ソラシドスマイルは、家族や友だちなど、グループでマイルが共有できる「ソラシドマイルプーリング」という画期的な取り組みを行っています。
複数人では旅行する方にとっては、マイルが効率的に利用できるようになり、うれしいサービスとなっています。
ソラシドエアスマイルは、Vポイントとの交換も可能で、1ポイントで2マイルの高還元率を実現しています。
ただし、以下の通り改悪予定があります。
改定のポイント:Vポイントの価値が半減


これまで、Vポイントからソラシドエアマイルへの交換レートは「1 Vポイント → 2 ソラシドエアマイル」という驚異的な倍率でした。
これは「普通逆じゃないか」と評されるほどの好条件であり、ポイ活界隈では非常に有名なお得なレートでした。
しかし、2025年12月1日以降は、このレートが「1 Vポイント → 1 ソラシドエアマイル」へと変更されます。これにより、Vポイントでソラシドエアマイルを獲得する際の価値は実質的に半減することになります。
ソラシドエアカードの新サービス


今回のレート改定と同時に、ソラシドエアは新たなサービスとして、ソラシドエアカード利用者向けに年間50万円以上の決済で最大1万マイルをプレゼントするボーナスマイル制度を開始します。
この新サービスはソラシドエアカードでの決済が条件であり、年会費1,375円がかかる同カードの保有が必須となります。
また、ソラシドエアカード自体のVポイント還元率は0.5%と低いため、普段使いのメインカードとしては難しいという指摘もあります。
マイル交換レートの変更は2025年12月1日からですが、それまでに特典航空券の予約が殺到する「駆け込み需要」が増える可能性も予想されています。
一方では、レートが下がったことで利用者が減り、かえって予約が取りやすくなるのではないか、という見方も存在します。
ソラシドエアを選ぶべき人・避けるべき人


こんな方に特におすすめ!
・九州・沖縄路線を利用する方
⇒この地域に特化しており優位性がある。
・コスパを重視しつつ、快適性も求める方
⇒LCCの提供サービスが物足りないが、価格を抑えたい方は特におすすめ!
・地域色豊かなサービスを楽しみたい方
⇒九州・沖縄の文化を感じられる機内サービス
他社を検討した方が良い場合
・ビジネスクラス利用希望者
⇒エコノミークラスのみの運航。「クラスJ」等の特別席は設定なし。
・機内Wi-Fi必須の方
⇒インターネット接続サービスなし。
よくある疑問・FAQ


Q: ソラシドエアはLCCではないのか?
A: 正式にはフルサービスキャリア(FSC)です。受託手荷物無料、座席指定無料、機内ドリンク無料など、LCCでは有料のサービスが標準で含まれています。
Q: 欠航時の補償は充実しているのか?
A: 大手航空会社と同等の補償制度があり、代替便の手配や宿泊費補償などが整備されています。ただし、天候による影響を受けやすい路線特性があるため、事前の運航状況確認は重要です。


Q: 子供連れでも利用しやすいか?
A: 座席が広く、無料ドリンクサービスもあるため、子供連れの家族にも好評です。
子供には絵本の貸出サービス、おもちゃのプレゼントサービスがあります。


Q: ビジネス利用には向いているか?
A: エコノミークラスのみですが、座席の快適性は高く、ビジネス利用には十分対応できます。Wi-Fiがない点は注意が必要です。


まとめ:ソラシドエアは「地域密着型・高コスパ」の安心できる航空会社
ソラシドエアは、九州・沖縄路線に強みを持ち、「料金の安さ+快適な座席+温かいサービス」を兼ね備えた、非常にコストパフォーマンスの高い航空会社です。
良い点
・広めの座席と快適なシートピッチ(LCCより断然ゆったり)
・名物「アゴゆずスープ」など、独自性のある無料機内サービス
・九州や沖縄色を打ち出した機内誌や接客で、旅行気分を盛り上げてくれる
・受託手荷物20kg、座席指定が無料はJAL、ANAと同水準で安心感あり
・重大事故ゼロの安全運航実績
注意点
・機内Wi-Fiやモニターなし → 搭乗前に動画や電子書籍を準備するのがおすすめ
・路線・便数が少なく、選択肢が限られる
・欠航率はやや高めだが、天候要因が大半
料金面
・「ソラシドスペシャル」や「バーゲン75」を狙えば、LCCよりも安い価格で利用可能
・マイル制度「ソラシドスマイル」は家族、グループ利用に便利。
おすすめできる人
・九州・沖縄路線を利用する旅行者
・LCCの狭さが苦手だけど、ANA/JALより安く乗りたい人
・地域色豊かなサービスを楽しみたい人
おすすめしにくい人
・ビジネスクラス利用を希望する人
・機内Wi-Fiが必須な人
結論として、ソラシドエアは「LCCの安さ」と「フルサービスキャリアの安心感」のちょうど良いバランスを持った航空会社です。
特に九州・沖縄方面への旅行では、第一候補に入れる価値が十分にあります。
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